アブダビ探訪記
アブダビで開催されたA2RLという自動運転レースに1ヶ月ほど参加してきた. そのときの感想を記しておく.すでにアブダビから帰ってきて更に1ヶ月経った.帰国して早々様々なことの精算に追われ,ようやく振り返ったときにはすでに懐かしくなっている.開発時の写真は山ほどあるが,どれが出してよいものかわからないので,おもには滞在中に回った観光地の写真を載せることになる.決して遊び回っていたわけではない.

9/26
中東に足を運ぶのはもちろんのこと,日本を離れて1ヶ月過ごすのも初めてのことだった. ここ数年LCCに完全に適応していたので,エティハドのフライトはとても満足だった.
先に現地入りしていたメンバーに合流すると,翌日からアブダビの中心地ヤス島にあるAspireのビルで開発生活が始まった.

夕食はアブダビの近辺にあるレストランを巡った.

現地についてから数日で日本食が恋しくなり,なんとか味に馴染みのある中華料理レストランを見つけた.
9/29
もちろん休日はドバイに足を運んだ.あの場所にもう一度行くとしたらどういう理由だろうと考えても想像がつかない.

ドバイ観光の終わりに,上司の方々の奢りでチケットを買ってもらい,ブルジュハリファの最上階に登った. 展望台は想像を絶する高さで,肌に触れた外気が体全体を震わせるのを感じた.
10/1
Aspireのビルでの開発から1週間ほど経って,サーキットが解放されたのでガレージに移動した.サーキットを使った走行試験も始まった.

10/20
我々のチームが初出場だったこともあり,開発中盤にあったクラッシュの影響もあって,上位チームが出場する予選の走行レースには出れなかった.イタリアとドイツのチームがレースを繰り広げる様をモニター越しに固唾を飲んで見守った.結果はドイツの勝ち,開発に関わっていれば,ドイツがイタリアの車両を240km/hで追いかけ,ターン5でオーバーテイクすることがどれほど難しくて,どれほど勇気のいることかは容易に想像できる.

イタリアとドイツのレースが終わって,アメリカチームの監督は,「最高,F1よりも最高」と連呼していた. 運営メンバーのJaimeは「このリーグは歴史を作るんだ」と語りかけてきた.チームの実力差こそあれ,その場にいるエンジニア全員で同じ感覚と同じ時間を共有している実感があった.

チームの結果としては,シルバーレースという全9チーム中下半分のチームで構成された最終レースで優勝し今シーズンを終えることになった.初出場のチームが我々含めて2チームしかなかったことや,極めて限られたリソースで開発を行っていたことを考えると,想像以上の結果だった.
10/21
レース期間が終わって,ヤス島から離れ,中心街の外へと羽を伸ばした. HATTAという山へハイキングに行ったのだが,あれはどう考えても登山だった.
一ヶ月の開発生活は息をする間もなく終了し,日本に捨て置いてきたタスクの迫りくる恐怖を感じながら,アブダビを発った.離陸するエティハドの機体の窓越しに,ドバイの夜景が見えた.





